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脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症とは

LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪(トリグリセリド)が高いほど、またHDL(善玉)コレステロールが低いほど狭心症や心筋梗塞などの発症頻度が上がることが知られていますが、無症状であるため放置されがちです。

脂質異常症と糖尿病は合併しやすいのですが、糖尿病の合併症の有無やその他の内科疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)を合併しているか、喫煙の有無などにより治療目標が異なります。また脂質異常症というと生活習慣病のイメージが強いですが、遺伝性疾患である家族性高コレステロール血症の場合は、若年の方や生活習慣に問題なく肥満のない方でも治療対象となり、「遺伝だから仕方ない」ではなく、むしろ治療目標はより厳格になります。

ここで注意したいのが、食事でのコレステロール制限は必要ないという言葉が独り歩きし、食事を気にしない方がいらっしゃるということです。たしかにコレステロールは食事からの要素だけではありませんが、少なからず影響しており、その割合は個人差が大きいことが知られています。LDLコレステロール値が高くない方はコレステロールの摂取量をあまり気にする必要はありませんが、高い方はやはり気を付けた方がいいとされています。

LDLコレステロール低値の方も注意

今述べたようにLDLコレステロールが高いことが問題となることが圧倒的に多いのですが、時に低いことが疾患の発見につながることがあります。それは甲状腺の病気です。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、LDLコレステロールは下がります。あわせて、体重が減ってきた、動悸がする、汗っかきになった、手が震えるなどの症状がある方は甲状腺ホルモンの異常がある可能性がありますのでご注意ください。

 

自分の目標とする値はどのくらいなのか、食事や運動療法はどのようにするのか、薬剤による治療を開始した方がいいのか、甲状腺ホルモンは大丈夫かなど気になる方はご相談ください。

以下に当てはまる方はご相談ください

LDL(悪玉)コレステロール 140 mg/dL以上
HDL(善玉)コレステロール 40 mg/dL未満
空腹時中性脂肪 150 mg/dL以上
随時中性脂肪 175 mg/dL以上
Non-HDLコレステロール 170 mg/dL以上

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