わが国では塩分摂取量が多く、日本人のおよそ3人に1人は高血圧であると推定されています。高血圧は脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管病死亡の要因として最大です。しかし高血圧の方の4人に3人は至適血圧を達成できておらず、その中には高血圧と認識していない方、認識しているものの治療を受けていない方、治療を受けていても依然として血圧が高い方が含まれています。

また、中にはホルモン異常が原因となって起こる高血圧である、二次性高血圧の方もいらっしゃいます。この場合は、降圧薬を内服するといった内科的治療以外に、原因となるホルモン異常に対して外科的治療が必要になることもあります。診断をつけるためには別途で検査も必要となります。

血圧は気候やストレス、食生活などで容易に変動し、また正常の方でも夜間よりも朝の方が高いため、一度高かったから治療しなくてはいけない、よかったから問題ないとは言い切れません。医療機関で測定するときだけ血圧が上昇してしまう方(白衣高血圧)もいらっしゃいます。血圧が高い方は、糖尿病をはじめ、脂質異常症や高尿酸血症といった他の生活習慣病をお持ちの方も多いため、高血圧から他の疾患が見つかることもあります。医療機関で採血をしないと評価できない疾患と違い、血圧は自宅で測定することができるため、随時自分で確認できます。無用な内服治療(内科的治療)を行わない、治療効果を確認する、他の生活習慣病の早期発見するためにも、家庭での血圧測定を推奨しております。

以下に当てはまる方はご相談ください

血圧	130/80 mmHg以上