高血圧とは?|原因・症状・予防
血圧は毎日の体調と深く関わっているにもかかわらず、普段はあまり意識されにくいものです。健診で「血圧が高めです」と言われても、痛みや苦しさがなければ、そのまま様子を見てしまう方も少なくありません。しかし高血圧は、静かに血管や心臓、腎臓へ負担をかけ続ける病気です。長い時間をかけて脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気につながることがあります。
高血圧とは?
高血圧とは、血液が血管の壁を押す力が高い状態の事です。血圧は、心臓が血液を送り出す力と血管のしなやかさや抵抗によって決まります。心臓が強く血液を押し出したり、血管が硬く狭くなったりすると、血管にかかる圧力は高くなります。
血圧は常に同じではなく、運動後や緊張した時、寒い場所にいる時などにも上がります。ただし一時的な上昇ではなく、高い状態が続いてる場合には注意が必要です。高血圧が続くと、血管の内側に負担がかかり、少しづつ動脈硬化が進みやすくなります。
高血圧の種類
高血圧は「本態性高血圧」と「二次性高血圧」に分類されます。
・本態性高血圧
はっきりとした原因が絞れないタイプで、健康の日常的なチェックで見られる多くがこれにあたります。自律神経やホルモンの働きに変化が起こり、血管が収縮しやすくなることで血圧が高い状態が続くようになります。治療では、生活習慣の見直しを軸にしながら、必要に応じて薬を使ってコントロールしていく形になります。
・二次性高血圧
血圧を上げる原因となる病気が別に存在しているタイプで、腎臓の病気や腎動脈の狭窄、ホルモンの異常、睡眠時無呼吸症候群などが関係することがあります。こうした場合は、体内の水分量が増えたり、血圧を上げるホルモンが過剰に働いたりすることで血圧が上昇します。比較的若い年代で見つかることや、急に血圧が高くなること、薬を使っても思うように下がらないことが特徴です。
高血圧の原因
高血圧は、生活習慣と体の変化、場合によって基礎疾患が関連します。どれか一つが原因になるというよりも、いくつかの要素で血圧が上がることが多くなります。日常生活の見直しとあわせて全体的に捉えることが大切です。
・塩分のとりすぎ
食塩に含まれるナトリウムは体内に水分を引き込みやすく、血液量を増やします。その結果、血管にかかる圧力が高まり、血圧が上昇します。特に加工食品や外食が多い生活では、自覚のないまま摂取量が増えていることがあります。
・体重の増加
肥満になると全身に血液を送り出すための負担が大きくなり、心臓の働きが強まります。さらに内臓脂肪の蓄積は、血管を収縮させる作用やホルモンバランスの乱れにも関わり、血圧を上げやすい状態をつくります。
・運動不足
体を動かす機会が少ないと血管の柔軟性が低下し、血流が滞りやすくなります。その結果、血管の抵抗が高まり、血圧の上昇につながります。日常的に軽い運動を取り入れるかどうかで、血圧の状態は変わりやすくなります。
・飲酒や喫煙
アルコールを過剰に摂取すると交感神経を刺激し、血圧を上げる要因となります。喫煙は血管を収縮させる作用があり、動脈硬化を進めることで血圧に悪影響を及ぼします。
・精神的なストレス
強い緊張や不安が続くと交感神経が優位になり、血管が収縮しやすくなります。この状態が続くことで血圧が高いまま固定されてしまうことがあります。睡眠不足も同様に自律神経のバランスを崩し、血圧上昇の一因となります。
・加齢や遺伝的な体質
年齢とともに血管は徐々に硬くなり、しなやかさが失われていきます。これにより血管の抵抗が増え、血圧が上がりやすくなります。また、家族に高血圧の方が多い場合には、体質的に発症しやすい傾向があります。
・特定の病気
腎臓の働きが低下すると体内の水分や塩分の調整がうまくいかなくなり、血圧が上がります。ホルモンの異常では、血圧を上げる作用を持つ物質が過剰に分泌されることがあります。このような場合は、原因となる病気への対応が必要になります。
高血圧の症状
高血圧は初期段階では自覚症状に乏しく、無症状で経過することが多いです。そのため、健康診断などで発見されるケースが多くあります。軽度の段階では、頭重感や軽いめまいなどがみられることがあります。
進行すると、血管や臓器への負担が蓄積し、頭痛、動悸、息切れといった症状が現れることがあります。さらに進行すると、心臓や脳、腎臓などの重要臓器に障害が及び、重篤な合併症へと発展します。
高血圧のリスク
高血圧で注意すべきなのは、症状がないまま血管の傷みが進むことです。血管は全身に張り巡らされているため、血圧の影響は一か所にとどまりません。脳の血管に負担がかかれば脳卒中、心臓の血管に負担がかかれば狭心症や心筋梗塞、腎臓の血管に負担がかかれば慢性腎臓病のリスクが高まります。
また、高血圧は糖尿病や脂質異常症と一緒にみられることも多く、これらが重なると動脈硬化はさらに進みやすくなります。血圧だけを見て安心するのではなく、血糖、コレステロール、体重、喫煙習慣なども含めて全身のリスクを考えることが大切です。
高血圧の予防
高血圧を予防するには、日常の習慣を見直すことが重要です。特に塩分のとりすぎを避け、体重を適切に保つことが基本になります。食事内容を整えながら、無理のない範囲で改善を続けることが大切です。
あわせて、適度な運動や十分な睡眠を心がけ、飲酒や喫煙の習慣も見直す必要があります。定期的に血圧を測定し、自分の状態を把握しておくことで、早い段階で対策につなげることができます。
医院概要
院名:はまゆり糖・生活習慣病クリニック 溝の口
住所:神奈川県川崎市高津区下作延2丁目2-8
溝の口フラワーメディカルモール2F
電話:044-874-2085
院長:原 興一郎
診療科目:一般内科・糖尿病内科
休診日:水曜午後・土曜午後・日曜・祝日
